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恐怖の体育会系サワディーカップ工場

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みなさん、2021年も早くも2月になりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
元気で明るい話題に満ち溢れている事をお祈りいたします。

さて、タイは微笑みの国と言われていますが、ご存知でしょうか?
私も合掌をした手に微笑んで「サワッディーカー」と出迎えてくれるレストランや、
笑顔のタイ人女性に魅了された一人であります。

が、実際にタイで暮らしてローカル生活に浸ってみると、
基本的な生活では挨拶はしない事が多いような気がします。

実際、タイの挨拶サワッディーカ(女性) or カップ(男性)は、
1931年にラジオ番組を締める際の業界用語として開発され、
非常に歴史の浅いものであるようです。

タイの挨拶、サワッディーに関するWIKIPEDIAの記述

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%AF%E3%83%83%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC

例1) サワッディーとは言わないが、別の言葉で代用

以前も書いた事がある内容ですが、こんにちは!のような単発の挨拶の仕方ではなく、
そこから会話が続くような言葉で代用するパターン。

  • パイナイマー(ไปไหนมา) どこ行ってきたの?
  • ギンカウルーヤン(กินข้าวหรือยัง) ごはん食べた?

これらが代表的な代用挨拶かと思われます。

ただ、これらは形式的に聞いているだけの場合が多く、
返答内容を全く聞いてないケースが多いので、注意が必要です。
返答は、食べた(ギンレーウ) or まだ(ヤン)のどちらかで大丈夫です。

僕もタイに来た当初、「ごはん食べた?」と聞かれ、
真面目くさって、何処で何を幾らで、食事の味の感想まで答えており、
今考えれば、相手はそんな回答を求めていなかったことが分かります。

下記、ご参照下さい。

例2) 媚びを売っているようで、恥ずかしいから言わない

タイ人は、恥ずかしがり屋さんが多い印象です。

会社でも、お偉いさんが通ると顔を伏せて端の方をいそいそと通り過ぎたり、
超遠慮しまくって、何も言わないパターンが多いかと思います。

ところが一対一で会うと、「サワッディーカー」と気持ちよく挨拶してくれたりしますので、
これは個人の見解ですが、恥ずかしい + 周りの目が気になって挨拶しない(偉い人に媚びを売っているようで)
そのようなパターンなのかな?と思ったりしています。

例3) そもそも挨拶を交わす発想がない

これは、田舎に行けば行くほど顕著です。

誰が誰だか分からない状態で、どんどん会話が進んでいく…
挨拶もなしに出会いがスタートし、気付いたらいなくなっている。

僕もこのハードルに幾度となくトライしたのですが、
未だにこのレベルにまで自分を高める事ができていません。

田舎ではなくとも、バンコクでタイ人の友人同士の集まりに呼ばれ、
挨拶や自己紹介をするでもなく集まり解散するので、
後になって「あれは一体誰だったんだ?」と思い悩むことになります。



さて、ここまででタイには挨拶文化が浸透していない事が
ある程度分かって頂けたかと思います。

そんなタイ国において、日本人の現場監督による悲劇的な状況に遭遇してしまいました。

日本人の、日本人による、サワッディーカップ工場

体育会系の環境で育ってきた日本人A氏。
ここまで培ってきたキャリアも、全ての根底に体育会系精神があった、と自負していました。
ついに本社より海外赴任の辞令が発令され、海外駐在者憧れの地タイに赴任する事に。

気合いは十分。日本人現場監督として、タイ工場を軌道に乗せたい…。
そんな熱い思いを持って、A氏は初めてタイの地を踏みました。

ところが…

現地工場の製造ラインを視察してみると、ちらほら挨拶をしてくる者もいるものの、
全く挨拶が浸透していない現状を目の当たりに。

…もしこれがお客さんだったら、どうするんだ。俺がこの工場を改革してやる!

そんな熱い思いを胸に、次の日から徐々にタイ人スタッフへ挨拶を徹底させていった。
誰でも彼でも、しっかり挨拶せねばならん!それが勤め人のあるべき姿じゃ!
そんな口ごもった小さい声じゃだめだ!もっと気合いの入ったサワッディーカップだ!

ほら、みんなで一斉に!


「サワッディカー!」

ここに日本人の、日本人による、
恐怖の体育会系サワッディーカップ工場が、また一つ出来上がりました。


ネズミだろうが猫だろうが、工場に一歩でも足を踏み入れようものなら、
サワッディーカップの先制攻撃を食らう事になるでしょう。

それからというもの、訪問が滞ってしまったのは言うまでもありません。

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第二次世界大戦より現地採用でタイに居住。常に新しい情報が求められている現代に疑問を感じ、バンコク回想録的な古い情報で郷愁に浸る日々。

ちょっと長いですが、タイに来た顛末詳細は下記Noteよりご覧ください。

-あれから13年 ただの都会に感じられるようになったバンコク 序章~第5章
https://note.com/kobori_thailand/n/n897a43adc760?magazine_key=meea26f633fad