
皆様、いかがお過ごしでしょうか?
今日も雨が降ったり、晴れ間が覗いたり、忙しい日々ですが、皆様がさぞ健やかな日々を過ごされているだろう事は想像に難くありません。
先日、日本の異動シーズンという事もあり、日本人同僚の送別会がありました。
コロナ蚊という事もあり、イサーン料理屋で社員20名程が参加しての小パーティーだったのですが、今回も司会に抜擢されてしまいました…。
一度、会社の忘年会で、タイ人の通訳が日本語を、日本人の僕がタイ語で司会するという挑戦を冗談で行ってみた所、爆笑に次ぐ爆笑の嵐で、それから司会者としてのオファーが途切れる事はありませんでした。
ところが、200名規模で行う社内忘年会より、20名規模で行う送別会でこんなとんでもない壁にぶつかるとは思いもしませんでした…。
素人いじりの司会はお手の物

司会業で大切な事は、まず第一にプログラムをそつなく進めていくこと。
ただその進行には、誰に向って話しかけているか分からない、そこはかとないつまらなさが付きまといます。パーティーに欠如した緊張感。そんな世の中を是正したい!
そう思い立つと、自然とあの曲の方程式が頭の中で反芻されました。
言いたい事も言えないこんな世の中=ポイズン
言いたい事が言えるそんな世の中=メディスン
反町の方程式
そんな思いから始めた素人いじりですが、この名司会者の前にとんでもない強敵が現れたのです!
思い出もなければ、伝えたい事も何も無い

送迎会の〆として、帰任される日本人のタイ人部下数人からメッセージを頂く事としました。お涙頂戴とはいかないとしても、こそばがゆくなるようなエピソードや、場の雰囲気で、少なからず感謝の気持ちを伝えてくれるだろう、という司会者都合の淡い期待もありました。
一番近くに座っていた、部署で一番地味で、タイ人にしては珍しいくらい暗い20代の女の子にメッセージをお願いしたのですが、マイクを通さずに彼女から耳打ちされたのは、
特に彼との思い出はなく、伝えるメッセージも何一つありません。
司会 兼 通訳として抜擢された大役ですが、このメッセージをどう意訳したら良いのか…。
彼女としては入れ替わり立ち代わりやってくる日本人に一切興味などなく、ただ会社主催の食事会の一環として参加しただけで、--さんがタイに来た時も興味なければ、帰る時も当然興味などない、という至極当然な思いでした。
意を決してマイクを握り直した僕は、こう訳したのです。
なんだかなー