
タイ人にとって今もっとも起業し易く、
最も潰れやすいと言われている業種、ご存知ですか?
それは、コーヒーショップであるかと思われます。
ラオスに行った際、床屋や美容院がやたらと多い印象だったのですが、
あれは、ハサミさえあれば誰でも床屋がオープンできると考えている人が多いからかな?
と思います。
実際に、物置のようなトタンでできた掘立小屋に、
椅子が1台、ハサミが2、3本置いてあるだけの床屋が多かったです。
タイの場合は、それがコーヒーショップであるかと思います。
コーヒーメーカーさえあれば、僕も私も、コーヒーショップが開店できる!
私の身の回りにもそのようなタイ人の友人が居た為、
実際にコーヒーメーカーを購入する前の機械選びを兼ねた試飲会に参加しました。
ところがコーヒーの試飲会、いつのまにかコーヒーの上に花模様を描く、
バリスタごっこになってしまいました。
もったいないので、模様に失敗したコーヒーを飲んでいたのですが、
途中からとんでもなく気持ち悪くなり、捨てていました。
それでもがんばって飲んだ杯数は、20杯ほど。
さすがのコーヒー党である僕も、心臓が高鳴り、得も言えない気持ち悪さとなり、
参加した他の友人たちも、みんなソファで潰れていました。
ただラオスの床屋がハサミを数十バーツで買えるのに対し、
タイの喫茶店が購入するコーヒーメーカーは、5万から10万バーツのものが多かったで、
価格的なハードルは、タイのコーヒーショップの方が高いかも?
でもそれらの価格的なハードルを精神的なハードルに置き換えて、
タイ人は軽々と越えていきますので、ご安心を。
実際に私の友人が購入を予定していた機械も、
コーヒーショップが大盛況するのを予想し、受け口が2つあるもので10万バーツほどでした。
店舗としてノックダウン式のログハウス30万バーツを購入、
シーサケット県の町の中心部のロータリーの土地賃貸代が月3千バーツほど、
バンコク郊外の格安コンドミニアム1部屋分くらいの投資はしてました。
小金持ちの客層を中心に、そこそこ盛況だったのですが、
近所にAMAZONを併設したPTTのガソリンスタンドができ、
半年で店を閉める事となりました。