
タイ人と接する機会が多い人にはあるあるだと思うが、
「コダイ(ก็ได้) 」という言葉を年がら年中聞いているような気がする。
「コダイ(ก็ได้) 」=でもいいよ。
使用場面を挙げれば枚挙にいとまがないが、代表的な所では、
- 「ご飯何食べる?」→「ガパオ コダイ=ガパオでもいいよ。」
⇒あなたが何を食べるかなんてどうでもいいのに、何で人任せなの? - 「先輩、写真一緒に撮らない?」→「コダイ、コダイ=まあ、いいわよ。」
⇒何で写真撮るが如きで、こんなに下手に出なくちゃいけないんだ? - 「部長、今日のミーティングは何時にしますか?」→「シップモン コダイ=10時でもいいよ。」
⇒テメーが主催のミーティングの時間くらい、自分で決めろよ。
一見するとタイ人の適当な返しとも取れるが、
「相手をおもんぱかる」精神に則って発言しているような節もある。
欧米人の家に招かれたりした時、「何飲む?」って聞かれて、
「何でもいいです」=「アライコダイ」っていう答えが一番失礼とは言われていて、
なぜなら、あなたが飲みたいものを、何で私が決めなくちゃいけないの?
っていう理屈な訳だが、
何かニュアンスをはぐらかす事で、全体としての臨場感というか、
ある意味、何か問題があった時逃げられる口実になると言えばなるんだけれど、
「俺はこうだ。あなたはそうだ。」みたいに別れてない感じも、
同じアジア人として、居心地が悪いと感じた事はないといったら嘘になるなるので、
今日はこの辺でお開きとさせて頂きます。